~校内恋愛禁止ですっ!!~

「最低!!最悪!!あなたなんて嫌いよ!!」

「僕は好き、その泣き顔。もっといじめたくなっちゃう」

「なに言ってっ……!!」

「本当は嫌じゃない。もっともっと、してほしいんでしょ」



彼はゆっくりと私に近づいてくる。

怖い……。

誰かっ!!



「雅せんせーい」



廊下の方から声が聞こえた。

生徒が呼んでいるようだ。



「あ~、せっかくいいところだったのにねぇ」



いつもの調子に戻った彼は、ドアを開けて生徒に今行くね~と、返事を返した。

た、助かった……。



「終わりだなんて思わないでよ」



彼は顔を廊下の方に向けたまま、視線だけを私に向けた。



「僕、いつかめぐを食べちゃうから」



ニコニコと微笑みながら彼は出て行った。



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