~校内恋愛禁止ですっ!!~
「最低!!最悪!!あなたなんて嫌いよ!!」
「僕は好き、その泣き顔。もっといじめたくなっちゃう」
「なに言ってっ……!!」
「本当は嫌じゃない。もっともっと、してほしいんでしょ」
彼はゆっくりと私に近づいてくる。
怖い……。
誰かっ!!
「雅せんせーい」
廊下の方から声が聞こえた。
生徒が呼んでいるようだ。
「あ~、せっかくいいところだったのにねぇ」
いつもの調子に戻った彼は、ドアを開けて生徒に今行くね~と、返事を返した。
た、助かった……。
「終わりだなんて思わないでよ」
彼は顔を廊下の方に向けたまま、視線だけを私に向けた。
「僕、いつかめぐを食べちゃうから」
ニコニコと微笑みながら彼は出て行った。
◆調理部 ⇒43ページへ
◆剣道部 ⇒47ページへ
◆ボランティア部 ⇒53ページへ
◆しばらく考える ⇒58ページへ