〈短編〉かわいくなりたい
……私の頭の中の1本と糸がプッチと切れた。





「少し変わったから好きでもない奴と付き合う??そんなためにねぇ!!変わろうとしたんじゃないんだから!!ある人にね!!少しでも振り向いてほしくて努力したのよ!!なに勝手なことばかりいわないでよ!!あんた見たいにね!!女からモテないし…モテるからって言って調子こいてるわけじゃないんだから!!だけどあんたと違って男を見る目はいいんだから!!和也と一緒にしないでよ!!!」



………──言ってしまった。



最初小さかった声がだんだんと怒鳴るような口調になっていた。
そして知らないうちに目が涙でいっぱいだった。
和也の顔がぼやけて見えるけど


和也の顔は確かにびっくりした顔で私をみていた。

そりゃそうか急に怒鳴るもんね…でもなんか頭がスッキリした。


「…調子こいてねぇし…女を見る目は悪くねぇと俺は思うよ。」

小さい声でいった和也の声は確かに私の耳に届いた。


「…え?」

どういう意味??
考える暇もなく和也の口が開いた。

「しかも…女の魅力分かってるし、顔だけがいいんじゃないって昔から思ってたし」

和也は俯いててどんな顔をしているか分からなかった。


だけど和也が言った言葉


それは……──




私が放課後に……



和也の愚痴を言っていたことだった。



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