〈短編〉かわいくなりたい
「な…なんで知ってんの??」
「あぁ??誰かさんが放課後に1人で俺の愚痴を言ってたからね」
和也は顔を上げて私の顔を見ながらニヤニヤした。
最悪聞いていたんだ…。
「…どこまで聞いてたの??」
「女の子からちょっとモテるからっていって調子こいちゃって女の魅力なんてこれ…」
「わ…分かった分かった!!」
自分が言った言葉そっくりで恥ずかしくなり自分の声でもみ消した。
「あ…そうか」
私にばれないように笑っていると思うけど肩が震えていて笑っていることが分かった。
でもさっき言った…言葉はどういう意味なんだろう??『女の魅力分かっているし、顔だけがいいんじゃないって昔から思っていたし』って…
聞きたいけど聞くのが怖い。
「陸…」
「何??」
考え事をしていた私は和也の顔を見た。
和也の顔は…とても真剣な顔でドッキッとした。
「さっき言った言葉気にならないの??」
…気になる。
「聞いていいの??」
和也は意地悪な顔をしながら言った。
「陸がどうしても知りたいなら言う。」
なにその言い方気にならないのっていたから教えてくれると思ったのに…和也はなにがしたいのかさっぱり分からん…。
「知りたい!!」
フッと和也は笑った。
「俺の好きな女は昔から仲が良くて幼馴染だった。」
和也は楽しそうな顔を浮かべながら話す。
私はその話を真剣に聞いた。
和也の好きな人はどんな人なのか…気になって。
「でもその女は俺のことなんか弟か幼馴染にしか思ってなくて…俺は苦しかった。俺はその女の子と好きになった時点で幼馴染としてじゃなくて好きな女として見ていた。」
和也は俯きながら照れた口調で話していた。