〈短編〉かわいくなりたい

「あはっは…」

私は思わず笑ってしまった。

「なんだよ…」

和也も軽く笑った。

「だって─好きな人の話、その人の目の前で話すんだもん私たち…だからなんか笑えた…しかも2人とも目の前にいる人のことが好きみたいだし…」

エヘヘと照れながら話した。


「いいじゃん」

和也の息が耳に掛かる

「なにが??」

「どーせ…その2人は両思いなんだから…」

「そうだね…でも2人とも勘違いしまくったけど…ふふ」

私はまた笑った。

「でも…髪型とかコンタクトに変えたのは…悪くなかったけど…」

ドッキ

それってかわいいってこと??

和也は離れると私の両方の肩をつかむと和也の…和也の顔が私の顔に…!!!

「わ…悪くないって!!!かわいいってことですか──!!!」

緊張したあまり…心の準備ができてないあまり…大きな声を出してしまった。

和也と私の顔は3センチの距離。

和也は不機嫌な顔をして口を開いた。

「今なにをしようとしているか…分かってる??」

「…キ、キキキスしようとしてんの???」

「分かってんじゃん」

ニコッと笑った


「ていうか!!!悪くないってことはかわいいいってこ…ん!!!」

私が喋る口を和也の唇に触れた。

和也は唇を離すと…


「悪くないよ」

優しく笑った。和也の悪くないよは…

   悪くない=かわいい

って言っているみたいだった。かわいいとは口では言われていないのにすごくドキドキしてとても嬉しかった。

でも…──

次は…きちんと口で言ってもらえるようにもっとかわいくなってやる!!!



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