〈短編〉かわいくなりたい


和也…そっれて私のことだって思っていいのかな??
違ったら多分私泣いちゃうよ??


「そしたらそいつ…高校生になったら急に髪型を変えてコンタクトにしたもんでびっくりした。見た瞬間…好きな奴ができたんだって思った。しかも今日の放課後…その女…俺と同じ部活の先輩に告られているし…俺じゃあ…ダメなのかなって思った」

和也の話を聞いたとたん沈黙になった。


「ちょ…ちょっとまってさっきの話と関係なくない??女の魅力分かっているとか…顔だけがいいんじゃないって昔から思っていたことと…」

「お前さ─空気読めよ!!」

呆れた口調で和也言った。

「私も!!好きな人の話するね!!」

「はぁ!!??空気読めてねーじゃん…てか人の話聞けよ!!」

和也はびっくりした顔をした。


なんか…私も和也に話したかった。
もし和也の好きな人が自分じゃなくても和也がその人を好きなように私も和也が好き…。


今まで告るのが怖くて幼馴染の関係がなくなるのが怖かった…だけど私が告って和也と気まずくなったとしたらちゃんと女として意識してくれると私は思ってしまった。

今まで幼馴染と思っていた私を…自分のことが好きという女として…。
なんでそんなこと気づかなかったんだろう…。
そう思えばもっと早く告って頑張れたのに…


「私の好きな人も昔からの幼馴染で中学生ぐらいから男として意識してきた。だけどその男の子は女の子から人気で…私は地味だった。だからこんなんじゃ他の女の子にとられちゃうって思って可愛くなろうと頑張ったのに…その男の子さぁ可愛くないとかいうし…私のこと…」

和也は私がまだ話しているのに急に立ち上がって私のところまで近づいて…私の座っている横に立っていた。

私はまた話し続けた。

「私のこと…幼馴染じゃっ──!!!」

和也は私の手を上に引き寄せて立ち上がらせて自分の方に引き寄せた。


「……か、和也??」

「その話って俺のこと??」

和也の抱きしめる力が少し強くなった。

「…ぅん」

私は小さな声で言った。

「和也もさっきの話って私のこと??」


「…そうだよ」

和也の声は今までとは違ってとても優しい声で低かった。
< 33 / 34 >

この作品をシェア

pagetop