ありがとう…ごめんね。
光輝が「何やってるんですか!!!」
明らかにいつもより低い声で怒鳴った。
「あなたは、それでも母親ですか?
もしも、誰かにみられたらどうしよう。こんな姿を娘がみたらどうしようとか考えたことは、なかったんですか?!!!」
〝光輝は、わたしのことを考えてくれてるんだな〟と思えた言葉だった。
お母さんは、今にも泣きそうな声で
「そんな気持ち等になくなったわよ。
私は、母子家庭になったときにお金がなかった。時給がどんなに良くてもひかるがいるから、一日中は働けなくて生活費にこまったの。その時風俗をはじめたの。最初はとても抵抗があったは。
でもね…これをしなきゃひかると一緒にいられないんだ!って思ったら抵抗もなくなってきた。
楽してお金が稼げる。しかも、快楽がある。って思ったら、どんどん溺れていってしまった。気がついた時には、もう抜け出せないところまでおちてたのよ!
ひかるや、光輝君にこんな気持ちがわかる?私だって…好きでやりたかったわけじゃないのよ!!!」
「違う!違う!!!おばさん。それは、逃げてるんです。あなたが我慢して努力できなかっただけです。最終的にお金に目がくらんでそれを、ひかるのせいにしてるだけじゃないですか!あなたは、努力をしたんでしょう。でも、努力は、継続してこそ努力なんですよ?あなたは、継続して努力ができましたか?
できてきないのにひかるや、離婚のせいにしないで下さい!!」
「言い訳?馬鹿なこと言わないでよ!
本気で頑張ったわよ!」
「なら、あなたは風俗の前に働いていたときより何時間ひかると一緒にいたんですか?何回一緒に出かけたんですか?
人は判断を一度間違えると戻ることがなかなかできないんです。あなたは、それを知っていたはずてすよね?あなたは、1人がどんなに辛いことなのかがわかっていたはずですよね!それなのになんで?なんでなんですか?あなたは、どれだけひかるを傷ず付けたら気がすむんですか?ひかるは、一度だって文句や愚痴をあなたに言ったことがありますか?どんなにあなたに殴られようと嫌われようとひかるは、あなたを好きだと、大好きだと言い続けたじゃないですか!それを、見捨てたのは、あなたでしょ!」
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