甘くビターなささやき【密フェチ】
「なんとか言えよ」


嫌よ。


「なあ、口くらいきいてくれてもいいだろう?」


だって私が何か言ったら、あなたの声が聞けないわ。


「どうして一人で歩いていたんだ?」


あなたが一緒じゃないからよ。


無言のまま目を閉じた。

あなたの声に包まれたくて。


「なあ、俺とは口もきかない気か?」


耳元であなたの声が低く囁いた。


不意に抱きしめられて、心臓が飛び出しそうになった。


「彼氏でもいるんじゃないかって、気が気じゃなかった」

低く艶やかな声が私を縛りつける。

「口をききたくないなら、それでもいい。どっちにしろ、お前は俺のものだから」

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