あやなき恋



運転席に松原さん。



助手席にお母さん。



後部座席に私と誠治くんがいて。



車内のラジオと流れる景色をよそ目に、私は落ち着けられないでいた。



「彩乃ちゃん?」



「はいっ?



横を向くと誠治くんがこちらを見ていた。



「オレは誠治。よろしくね。いくつなの?」



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