アリス姫。
そんな事を思っていると…


「2―C、峰島ゆらら。至急生徒会長室にきてください。」


校内の放送が鳴った。


「えッ?私?」


私は頬張ったサンドイッチを喉につまらせながら、立ち上がる。


「よくわかんないけど、いってらっしゃぁ~い。」


桜達はおもしろそうに手を振る。







私…何かしたっけ?


は!!まさか薔薇園の可愛い薔薇抜いてお持ち帰りしたのバレたとか!?






パニクるゆららは生徒会長室の前まで来ていた。


ごきゅッと生唾を飲み、ドアノブを掴む。



「失礼します…」












開けた瞬間、私は目を見開いた。









パッチリした目に、少し青みがかった瞳。


ブラウンの髪。








そこには大きな椅子に座った女の子がいた。





か…ッ可愛いー!!!


てか綺麗ーッ


え!?なに!?こんな女の子いたっけ!?


うわ超かわ…


「オイ。」









………ん?



何か男の子の声したような…。



「オイ。」



その声は“女の子”の口から発せられていた。







「オイっつってんだろ。ボケ!」



まさか!!



「男ーーッ!?」






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