アリス姫。

鬼生徒会長☆

「ぁあ?男で悪いかよ。」


ひぃぃぃ!!


信じらんないッ!



コイツ男だわ!!


「てか…何!?急に呼び出しておいてボケとか言われたくないんだけど!」


キッと睨みつけるとそいつはニコッと笑う。


「今日呼び出したのは頼みたいことがあったからだ。」


「はぁ?」


そいつはくるっと椅子を回転させる。



「俺の名は神原奏。生徒会長だ。」




神原奏?



「え!?あのいつもトップの!?」


「ああ。」




ウッソまじ?


ガリ勉のくせにめちゃめちゃ可愛い奴じゃん!


もっと芋とかキュウリみたいな顔してんのかと…


「そ、それで…何?」


パニクる脳内を押さえつけ、また視線を戻す。



「それで、だ。俺はあんたに協力してもらおうと思って呼んだ。」

「協力?」


「今日からお前にアリスになってほしいと思ってるんだ。」









……………。






……………アリス?



「え…あの…よくわかんないんですが。」



“アリス”ってあれですか?


あの不思議の国のアリスの物語に出てくる主人公的な…


妄想が膨らむんですけど…



「まぁ要するに俺は白兎なんだよ。で、お前がアリス。」



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