チョコレートトラップ
「!」
―――ウソタのヤツ、
今、何て言った?
“愛しの芹菜ちゃん”て、
しかも大声で言わなかった?
唖然として口をあんぐり
開けたままの私に
ウソタが素早く近付き、
私の肩をがしっと掴む。
「ちょ、何すんのよ!」
どうにか逃れようともがくけれど、
男の子の力には到底勝てない。
「芹菜、何照れてんだよ。
俺ら、“こういう仲”
じゃねーか」
ウソタの騒音とも取れる
大きな声で、
周りの生徒たちがざわめき始めた。
―――ウソタのヤツ、
今、何て言った?
“愛しの芹菜ちゃん”て、
しかも大声で言わなかった?
唖然として口をあんぐり
開けたままの私に
ウソタが素早く近付き、
私の肩をがしっと掴む。
「ちょ、何すんのよ!」
どうにか逃れようともがくけれど、
男の子の力には到底勝てない。
「芹菜、何照れてんだよ。
俺ら、“こういう仲”
じゃねーか」
ウソタの騒音とも取れる
大きな声で、
周りの生徒たちがざわめき始めた。