チョコレートトラップ
凛の洞察力の凄さに、

言葉につまってしまう。


パッと見おっとりしてそうな

雰囲気なのに、

中身は本当に

しっかりしていて、

それでいて勘が鋭い。


凛には頭があがらない。


私は広げていたお弁当を

ベンチに置くと、

ふうっと息を整えてから

話し始めた。


「実はね、ウソタとある

 『賭け』をしているの」


「『賭け』?」


凛の言葉に私は小さく

頷いてから言葉を続ける。







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