恋に恋する乙女達へ

「楽しいからな」
満面の笑みで言う。

「でもさ、彼氏ができたら、退会なんだろ」
恭の様子は、暗い。

「まあな。それがルールだ」

「もし、告白されたらさ。昌は付き合うの、退会してまで」

「多分な。まだ、乙女会誰も退会出来てないんだ。一人目になるのも悪くない」
昌は愉快そうに笑う。

まるで、他人事のように。

「昌…」
恭が、声のトーンを下げて言う。

「ん?」
< 37 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop