モノクロ~悪魔と天使の恋~
一緒に来たメイドが私の代わりにドアをノックする。


「司様、流華様をお連れいたしました」
「入れ」
「失礼します」


返事を聞いてメイドがドアを開けたのを合図に理事長室に入る。

理事長室は普通の教室の4倍の大きさはある。

その半分が父の自室であとの半分が仕事部屋だ.


室内に入るとメイドはドアを閉めてどこかに行ってしまった。

室内には普段父が使っているデスクやパソコンがあって、

後は、サイドの棚にアンティークが沢山飾ってある。

父の部屋は昔からいいにおいがする。

そのにおいのもとは百合の花で母の大好きだった花だ。

その花は母が死ぬ前最後に飾った花だった。

その花が10年たった今でも枯れないのはきっと

父の魔法のおかげだろう。






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