モノクロ~悪魔と天使の恋~
運命の歯車
「来週の日曜日、早速その天使達の
 送迎パーティーを行う事になった
 混血一族のほとんどが参加するから
 その手配を頼む、会場は北の城でいい 
 だろう。天使側が動くからパーティー
 の準備はこちら側で行う事になった
 本当はこんな事をおまえにさせるのは
 嫌なんだが」

「私は大丈夫ですからお父様!
 天使側があっと驚くようなパーティー
 にして見せます!」

「そうだな!頼むぞ!」

「はい!ではおやすみなさいお父様!」

「あぁ、おやすみ」

父お返事を聞いて理事長室を出て
部屋に戻る。

仕事の続きをしようかとも迷ったが
もう夜も遅いためそのままベッドに
倒れ込んだ。

すごく眠いから何度も眠ろうとしたけど
寝付けなかった。

さっきから右の手首が痛む。

しかたなく右手首を見てみる。

そこにはカッターナイフで手首を切った
跡がある。

母が殺されて、瑠美も居なくなった日、
絶望のあまり自分でも気づかずに手首を
切っていた。

それも、混血の治癒能力が追いつかない
くらいに、何度も、何度も、

ねぇ瑠美、なんでかわっちゃったの?
瑠美は今、何をしようとしているの?
昔は分かっていた事も今は分からない。
そんな事を思いながら眠りについた。
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