モノクロ~悪魔と天使の恋~
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小さい頃に誰かに言われた事がある。

『君の瞳は綺麗だねって』

私はその頃、何も知らない人間に
この血のような真紅の瞳を見られては
気味悪がられ人間の友達も居なくなって
すごく辛い思いをしていた。
だから、その男の子の言葉は私の支えになった。

その男の子は天使独特の金色の瞳をしていた
髪の色は、明るい金髪でその子の全てが
綺麗だった。

そして男の子は私と別れる時に言った

『僕、大きくなったら流華ちゃん
 みたいな綺麗な子をお嫁さんにしたいな
 でもまだ僕達は子供だから大人になって
 また出会えたら運命だって信じて僕のお嫁
 さんになって!』

そう言って、その男の子は私に名前だけ告げて
どこかへ行ってしまったんだ。

確か、その男の子の名前は・・・

“ユウ”
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パチっ!

「・・・んっ・・」

夢から覚めてしまった。

珍しいなぁ、あの男の子の夢を見るなんて。

きのう、瑠美の話しをしてたから悪い夢を
見るかと思ったんだけど。

シャワー浴びよう。

そう思ってベッドから起きて浴びに行く。

シャワーを浴びると頭がすっきりとした。

いろいろとたまっていたモヤモヤが
少しずつ消え去っていく。

シャワーを浴びた後、魔法を作動させて
瑠美の記憶を消そうとも思ったがどうせ
送迎パーティーの準備とかで思い出して
しまうだろうと思ってパーティーが終わ
るまでは魔法をかけない事にした。

準備を済ませ、校舎にある生徒会室に行くと
メンバーはすでに揃っていた。

メンバーと言っても私以外に3人しか
居ないのだが一応紹介しておきます。

「おはようございます流華様」

生徒会室に入って一番最初に挨拶してきた
黒縁メガネをかけた私より少し背の高い
黒に近い茶髪の髪の色をした彼は、

”蘇芳 朔夜(スオウ サクヤ)"

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