Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
次の包みを手に取り
「これはCDだな」
「はい。やっぱり毎年の恒例で」
「ん」
CDを取り出してデッキに入れる。
「今回はピアノか」
「恭介さん、このピアニストさん好きでしょう?」
「あぁ」
日本で有名なピアニストさんのCD。
彼の演奏は優しい中にも力強さを感じる。
私もいつの間にかよく聴くようになった。
「陽菜が」
「ん?」
空になった恭介さんのグラスにシャンパンを注ぎ
「ピアノを習いたいって」
「陽菜がか?」
「はい。やっぱりよくCDで聴いてるし藤倉の家や高藤の家にあるピアノをお祖母ちゃん達に弾いてもらってるから」
私のお母さんは元幼稚園の先生だったし、藤倉のお母さんも若い頃にピアノを習ってたし瑞穂さんも子どもの頃にやっていた。
「お前も弾けるんだろ?」
「少しだけ」
一応小学一年から高校一年まで練習はしていた。
引っ越しを機に日舞と一緒で辞めたんだけど。
「そうだな。女の子だからピアノを習わせてもいいか」
「はい。ま、まだ早いですけど。5歳か6歳になって陽菜が『やる』って言ったら」
「そうだな。嫌々やっても上手くはならないから」
「はい」