Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
香川さんの背中を眺めているとカウン ター越しに見えた佐久間さんが微笑ん で。
私もモスコミュールのグラスを上げて笑顔を返す。
「ククク…ハハハ…」
うん?
いきなり恭介さんが笑い出した。
「どうしたんですか?」
「ん?ん」
先ほど渡されたカードを私に。
これを読んで笑ってたのね。
なにが書いてあるのかしら?
カードに目をやると
「えっ?フフフ…」
香川さんと佐久間さんったら。
「あの二人に言われたら仕方ないな」
「そうですね。恭介さん、さっきはちょっと言い過ぎました、ごめんなさい」
「『ちょっと』ではないが…ま、いいか」
「……」
まだ、そんなことを言うんだから。
それに恭介さんからは謝りはない。
ま、誰もあてにはしてないけど。
恭介さんから『ごめん』なんて言われたら雨どころか嵐になりそうだし。
「ん?」
私が恭介さんを見つめていたからか
「どうした?」
「あ、いいえ。だけど本当にカクテルには色んな言葉があるんですね」
「だな」
カードには
『【モスコミュール】喧嘩をしたら、その日のうちに仲直りする 』
フフフ…ありがとう、香川さん佐久間さん。