Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~



お摘まみのチキンバスケットを食べ終えて


「足りてます?晩御飯」


「乗る前にカレー食ったからそんなに腹が減ってるわけじゃない 。これで充分だ」


「はい」


「もう寝るぞ」


「はい」


さっさと洗面所に行き歯磨きしてるし。


本当に慌ただしい。


恭介さんが私の前に現れてまだ一時間も経ってない。


その一時間でシャワー浴びてお酒飲んでって…せっかちだわ。


「コイツまた偉そうに寝てんな」


涼が大きいベッドの真ん中で大の字になって寝ているのを見てつくづく呆れている。


「恭介さん、入れますか?」


「あぁ。涼、ちょっと端に寄ってくれな」


涼の体をずらして


「明日は何時だ?」


「小雪さんとの約束が10時ですからゆっくりで大丈夫ですよ」


「ゆっくりって…陽菜に叩き起こされるんだろ」


フフフ…


確かにね。


「明日、二人ともびっくりしますね。起きたら恭介さんがいるから」


「ハハハ…驚かすのも面白い」


「……」


こういうところは子どもっぽいのよね。

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