雲雀の如く




愛していました、心から。



私の記憶から、"あなた"という存在を



消したくなどない。








あなたを忘れることが出来ない。









忘れられない────────。








「…そうか。そうであるか」




「雲雀様…」




「目出度いではないか」




尊はそっと私を抱きしめた。




「雲雀様、誰も居ませんよ」




< 23 / 36 >

この作品をシェア

pagetop