友恋。
「おはよう」
「おはよう、ユキナなんだか嬉しそうね」
「えへへ、わかる?」
「何年友達やってると思ってるのよ」
「あー…二年?いや、三年かな…」
「いやいや…あれ?何年だろ…?」
「自分もわかってないじゃんww」
「えーちょっと待ってよ…」
「はいB組見えましたタイムオーバー」
「んもう、あとでメール送るから答え教えてよね」
「はいはい、そんじゃ」
「また明日の朝ねー」
はぁぁぁぁ、学校に着いたらまた緊張してきた……
緊張っていってもドキドキはらはらじゃなくてドキドキわくわくね?
なんだか服とかもっといいチョイスがあったんじゃないかとか…
「ううう…」
そうこうしてるうちに隣の巳波ちゃんが登校してきた。
「ユキナおはよう」
「うん…」
「どうしたの?朝から」
「巳波ちゃん…この格好どう思う?」
「ん?んー気合い入ってるね。あ、可愛いけど」
「可愛い!?髪型は?」
「可愛いよーってかそんな気にして、今日カナちゃんとの記念日か何か?」
「今日は校外初デートなのー☆」
「おお!って付き合って二ヶ月、校内デートしかしてなかったの?」
「うん」
「意外だわー」
「そう?」
「ま、その格好は本当にいいと思うよ。わたしのるーちゃんには負けるけど」
「良かったあああ」
「一時間目ってなんだっけ」
「数学だよぅ、巳波ちゃん!」
「ユキナ…ちょっと怖い」
「うっ」
「落ち着いて授業受けられるといいね」
「今日の昼休みは部活だから放課後まで会えない…」
「落ち着いてね」
「はい…」
「授業始めまーす、礼」
「おはようございまーす」
学校での一日も始まって
刻一刻と近づいてくる。
ドキドキとわくわく…
胸がくすぐったいようなこの感じはカナとのデートを迎えるにぴったりな気持ちだった。