眠り姫【短編】

首を横に振れなかった。

それが悔しくて、余計に涙が溢れる。

でも、そんな私を瞬は優しく抱き締めて、頭を撫でてくれた。

「うっ…うわぁぁぁん」

生きたい、生きたいよ。

でも、お医者さんに言われたのは、次に眠れば目は覚めないっていう現実。

「…なんで、なんで死ななきゃならないの!?」
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