卒業 ―ずっと、一緒だよ―
でも。

私は、頭を振った。

そんなことあるわけがない。そんなホラー映画みたいな。

…でも…。

カバンに隠した写真を、取り出して眺める。

画面の中で見た活字が、莉絵の声でささやきかけた。

《…ねぇ、どこ?

どこにいるの…?

携帯、返したいのに。

ずっと一緒だって、約束したのに…。》

布団に入って目を閉じても、莉絵のイメージは消えなかった。

写真の中の莉絵。
遺影の莉絵。

…頭を、包帯でぐるぐる巻きにされた莉絵…。
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