運命‐サダメ‐
朝早くに出たからと言って、ないとは思えないけど。
そう思いながらも、早く起きて家を出る。
周りを気にせず、車に乗り込む。
そして、車を発進させて自分の家へ向かう。
走り始めて少ししてから、ちらっとバックミラーを見た。
1台の車がいた。
乗っている人は、見たことがない人。
だけど、談笑しながらも、前をじっと見つめている。
こちらが信号で停まると、後ろは速度をゆるめる。
つきず離れずで、一定の距離を保っている。