運命‐サダメ‐
私は、声を出すのも辛くて、頷くだけになった。
たまに、お腹に痛みが走る。
本当は、あまり大丈夫ではない状況だと分かっていた。
「あのさ、オレ、知っていたんだ」
「な、何を?」
周りを気にしながら、彼は話しをする。
「千紗が、千夏の妹だってことを」
その言葉に驚き、彼を見る。
その話しをした時、彼は確かに驚いていた。
あれも、演技だと言うのだろうか。
だったら、なぜそこまでする必要があったのか。