運命‐サダメ‐
☆Episode.4

*捜している者




少し遠くで人の声がした。


誰かと誰かが話している声だ。


それに混じって、イイ匂いがする。




「んっ……」




目を開けたそこには、見慣れない天井。


どこにいるか、瞬時には判断出来なかった。


気だるさがある体を、無理やり起こした。


見知らぬ場所で、ベッドに寝ていることだけは分かった。




「お目覚めですか?
お嬢様」




執事のような物言いで、誰かが話しかけて来た。




< 73 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop