A quirk of fate


「いいわけないだろ?
 榊何かいい方法はないのか?」

「・・・一つだけ」

「言ってみろ」


「はい。
 ではその打ち合わせに
 大輔さんと優香さんも
 参加されてはいかがですか?」

「えっ?私達も?」

「はい」

「なぜだ?」

「そして大輔様。
 あなたは大学の友達に
 サプライズしてもらうからと
 お父上に申しあげ航生さん
 含めた大学のお友達を
 連れて行くのです・・・。」

「そうなれば・・・加奈が・・・」

「えぇ。だから
 申し上げたくなかったのですが・・・」

「大輔。やっぱり無理だよ。
 榊さん、私・・・。
 今日、死にます」

「優香!」

「優香様!それはダメです」

「私が死んでしまえば
 すべてうまくいくのでしょう?
 ならそうします。
 私は生きていても意味のない
 人間ですから・・・」

「優香!やめろ・・・」

「大輔・・・。いいの。
 みんなが幸せに暮らせれば
 私はそれでいいの・・・」

「・・・・・よ」

「えっ?」

「優香が幸せにならなきゃ
 意味ないんだよ、ばか!」

「私?わたしなんかいいの」


「いいわけないだろ!
 俺、今から加奈のところに行って
 すべてを話してくる」



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