Love Flower 〜いつのまにか〜

ライバル





−月曜日−


結局日曜も何も連絡のないまま夜が明けてしまった。






「・・・おはよーさん。」




びくっ!




朝から低い声を後ろからかけてきたのは由佳里。





「・・・びっくりしたぁ!!

ってかなによ、
その変な大阪弁は。」



「変なとは失礼な!

ちゃんと彼氏に教わってんで!!」




そうでした。


由佳里の彼氏さんは大阪出身の高校1年生。



今はこの中学校を卒業して超頭のいい高校に通ってるエリートさん。



由佳里とは部活で知り合ったんだって。


2人ともお互い一目惚れ。

先輩から告白されたんだとか。




ちなみに由佳里はバスケ部。

実はバドミントン部で、


私は吹奏楽部。



広はテニス部!


広テニスしてるとこ見たいなぁ〜。

凄くかっこいいんだろうなぁ。





はぁーーー。

お互い一目惚れとか。

凄くうらやましい。




広も惚れてくれてたらよかったのに・・・。





そんなことを考えてたら、廊下を広が通った。




私の席は廊下側。



広超見えるんですけどっ!




わっ!


また広と目があった。


でも一昨日の事が頭によぎって思わず俯く。





「あらら〜。ラブラブですねぇ。」


広が通り過ぎてから由佳里が意味深に言ってきた。



いつのまにか来てた実も由佳里と一緒にニヤニヤしてる。




うっ。





「ほんで?返事はなんやって?」





あ、そっか。

言ってなかったっけ。





嬉しくも悲しくもない複雑な気持ちのまま。


ゆっくり話し出した。





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