王子様と秘密の××

嫉妬した



朋樹先輩がくるまえよりも、強く。


あたしを抱きしめた。


「は、悠…ちょっと苦しい……」


「マジでアイツムカつく…。アイツ、誰だよ」


不機嫌きまわりない顔で、あたしに聞いてきた。


「朋樹先輩は、中学の先輩で…。部活の先輩でもあったの」


中学のときはバスケ部に所属していたあたし。


朋樹先輩は男子バスケ部の部長を努めていて、後輩とかみんなに慕われていた。


< 183 / 338 >

この作品をシェア

pagetop