卓上彼氏
「今日はとっても楽しかったわ、ありがとう!もうみぃちゃん大好きなんだから!!一馬なんかに渡さないっ!」
ゆりは私のことをギュッと抱き締めた。
「だからぁ~…、何でそこで藤堂く…一馬が出てくるかなぁー」
「だってみぃちゃんにお似合いなんだもの。みぃちゃんが私のお姉ちゃんになるってのもいいじゃない♪」
「も~~っ!帰るからね!じゃあね!」
「じゃあね!とっても楽しかったわ」
私たちはそれぞれバラバラの方面に向かう電車のホームへ別れた。
ゆりのハイヒールの音が、しばらく耳から離れなかった。