記憶のキロク
外に出ると冷気が、骨を撫でていった。
「寒」
「ふあぁ」
情けなく寒さに震える俺の声と、春風ちゃんの驚嘆の声が寸分たがわずに重なった。
「すごいね! お兄ちゃん」
「寒」
「ふあぁ」
情けなく寒さに震える俺の声と、春風ちゃんの驚嘆の声が寸分たがわずに重なった。
「すごいね! お兄ちゃん」