ミックス・コーヒー
   ④

 二日後。
 もうすぐ、4時だ。

「ハート、そろそろ来るかなー」
 貴之はソワソワしながら、カウンターやテーブルを掃除している。

「貴之、ダメだよ。ちゃんと<ハートさん>って言わなきゃ」
「あ、そうだな。やべー、美葉に注意されちゃったよ」

「……つーか、そもそも<ハート>はあだ名なんだろ。<河内さん>じゃねえの?」
 尚樹が笑顔で指摘する。

 静かになった貴之が、店の外の札を<準備中>に直しに行った。(無言のままで。)



「おじゃまします」
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