溺れる声
私は――
彼が嫌いだ。






ジョッキを持つその手も
はしゃぐ後輩を見るちょっと垂れた目も
温くなったビールを飲み込むその唇も…






私の頬をそっと撫でるその指も
私の体を「いい匂いがする」と嗅ぐその鼻も
私の最も聞かれたくない猥らな声を聞くその耳も





そしてーー
私をこんなにも弱くする彼そのものを…

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