君が見たいから ~ Extra ~


 最後は思わずびくっと首をすくめるほどの勢いだった。ちょっと怒っているようにも、皮肉な冗談を言っているようにも聞こえる。

 今朝、自分が何気なく口にした言葉を、彼がそんなに気にかけてくれていたなんて……。


 嬉しい思いと申し訳ない思いがごっちゃになって、激しく決まりが悪くなった。
 おまけに『セナ・オンマ』(セナのママ)と強調され、自分の立場を思い出せよ! と叱られているのだ。


 彼はそのまま、唯のリアクションを待っていた。

 どうしようもなくなって、唯は照れ隠しのようにくすっと笑うと、夫に近付いた。

 そのまま甘えるように、ことんと彼の胸に頭をもたせかける。

 こういう時は、素直に女の特権を利用するに限ると、もうわかっていた。

 この頑固な韓国男性の機嫌をなだめるときは、特に……。


『ごめんなさい。そんなつもりじゃなかったの。ほんとよ……』


 すまなそうに微笑んで顔を上げた途端、彼が荒っぽく覆いかぶさってきて唇を奪われていた。

 強引な舌先が割り入ってきて謝罪の言葉もろとも絡め取られ、それ以上何も言えなくなってしまった……。

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