名無しの気持ち
「あーあ、見ちゃったのか」

「ッ!」

突然後ろから声がして、振り返る

「知らなかっただろ?香川はこういう奴。」

「…田中君。」

声の持ち主は、同じクラスの田中修也(たなかしゅうや)君だった

「アイツ外見があれじゃん?だから死ぬほどモテるんだよね
女からのラブレターなんていつも丸めて切り刻んだりして机の中放置してるんだぜ?」

「…」

「少なくないんだよ、お前みたいなの。
いつもより1時間早く来て手紙入れようとする奴。」

そんな訳ないじゃん。
だって、香川君は…

“佐々木彩乃ちゃん?”

そう呼んでくれたのに。
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