【密フェチ】夏の少女は夢の淵で微笑む
海の見える古い洋館、その庭にぽつりと佇む少女と目が合って、青年はその美しさに立ち止まり、思わずはっと息を飲む。

つば広帽子に麻の白いワンピース。サンダルを素足に履いて、上目遣いに彼を見上げる透き通った瞳には一点の曇りも無く、宝石のような輝きを見せる。

夏の日差しが照り返し、草いきれで咽かえる程の香りが湧きあがる夏の午後、彼女の姿はまるで野に咲くササユリを思わせた。
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