モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
足をつかもうとひっくり
返った身体を探すが、
それらしいものがない。

…一体、さっきは
どうやって突進して
きたのだろう。

どうしても思い出せないので
あきらめて翼を掴んで
姫乃のところへ持っていくと、
姫乃は笑顔でそれを受け取り、
分厚い本のカドで
ちゅうちょなくそのまるい
身体をなぐった。

「強い衝撃を受けると
でてくるのよ。
おもしろいでしょ?」

「…前から思ってたけど、
キミ、たまにずいぶん
豪快だよね。」

思わず呟いた言葉に、
姫乃は恥ずかしげに顔を
赤らめながら、衝撃で
生えてきた足をつかむ。

その状態で東雲に持たせ、
凍夜についてくるように言って、
うきうきと厨房へ向かった。

向かう途中でノークスを
連れてくるよう、黎明に
声をかける。

厨房に入り、準備を整えて
慣れた手つきで鳥をつるし
終えたところで、ノークスが
やってきた。
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