モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
しかし。

先ほど、キスを
交わした相手の前に
半裸で出て行くのは、
いくら姫乃が型破りで
神経が図太いと
評されていても
さすがに無理があった。

キスをした以上、
多少は、女として
肌を見られてしまう
わけなのだから。

それを意識して
しまった以上…。





絶対、無理。





「…っ!」

姫乃は必死に
考えをめぐらす。

何かいい方法は
ないかと浴室を
必死に探しまわり、
ふと、少し高い
ところにある
浴室の窓に目を
止めた。
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