モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
ふと、ノークスは彼特有の
意地の悪い笑みを浮かべた。

姫乃の胸を弄んでいた
凍夜がそれに気付いた
ようだったが、自分の
邪魔にならない限りは
特に止めようとは
思わないだろう。

「…素晴らしいですね、
貴女は。男を知らない
くせに、与えられる
快楽をすんなり
受け入れてしまうの
ですから。」

姫乃は息を荒げながら、
微かに眉をしかめた。

そんな姫乃の内股を、
ノークスの長い指が這う。

「じつは、この奥に男が
欲しくてたまらないのでは?」

「!」

姫乃の顔色が、恍惚から
羞恥の色に変わった。
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