モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
凍夜がノークスの
逆恨みについて
強く反対しなかったのは、
凍夜自身も自分の兄弟が
汚辱を受け、それを与えた
相手に報復できなかった
ことを不満に思って
いるからだ。

ただ、それと同時に、
もともと女に甘い
ノークスが、ただの
逆恨みで何の罪もない
少女にできることなど
たかが知れている、と
タカをくくっていた
ところもあった。

実際、最初こそ彼女に
嫌悪を抱き、その言動の
節々に苛立ち神経質に
なっていたものが、
最近では姫乃に感化され
知らず甘さを見せるように
なっている。
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