モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「今の状況は彼女の時と
ずいぶん似ている。
姫乃が彼女の二の舞に
ならなければいいですがね。」

「僕は姫乃を殺す気はない。」

「どうでしょう。僕に
譲れと言うだけ
気に入っているの
ですから、うっかり
リターチのように
殺してしまうのでは?」

「リターチは殺しても
いいと思ったから
抱いたんだよ。
勝手に過去を
ねつ造しないで
くれる。」

睨みあう視線を先に
外したのは今回も
やはりノークスだった。

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