モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
喰血鬼たちは、獲物の
骨を貪り尽すまで
シャディンの命令を
実行する。

凍夜が、この世から
消えるのも時間の問題だ。




…その、はずだった。




シャディンが、
異変に、気付く。

喰血鬼たちは、
群がったままで、
全く、動いていない。

「…。まさか。」

あの、夥しい、血は。

「こんな人形ごときで、
僕を殺そうだなんて、
ずいぶん舐められた
ものだね。」

人形と称された
異形のモノが、
すべて、跳ね飛ばされた。

そこには傷ひとつ
負うこともなく佇む凍夜と、
その手に握られた
漆黒の剣があった。

凍夜に攻撃を加えた
腕を切り取られ、
大量の血を流し、
頭部を一撃で
破壊された二十もの
喰血鬼たちが、
凍夜の周りに散らばる。

「…。」


その光景に、背筋が凍った。
< 414 / 726 >

この作品をシェア

pagetop