モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「やめて…凍夜…。」
懇願は、やはり
聞き入れてもらえず、
凍夜は変わらず
姫乃の名前を繰り返す。
姫乃、と。
そのたった二文字が、
どんな言葉よりも、
姫乃の心に
揺さぶりをかける。
ひどく高ぶった感情が、
心からあふれて
透明な雫になって
こぼれた。
「もう…呼ばないで…。」
苦しくて、たまらない。
「やっと、楽になったのに…
そんな風に、呼ばないで。
…勘違いさせるようなこと、
するのはやめて…。」
俯き、うなだれた
うなじに柔らかな
感触を覚える。
耳に、首にと、
その感触は心地よく
移っていく。
ゆっくりと顔を
あげれば、額にも
キスを受けた。
懇願は、やはり
聞き入れてもらえず、
凍夜は変わらず
姫乃の名前を繰り返す。
姫乃、と。
そのたった二文字が、
どんな言葉よりも、
姫乃の心に
揺さぶりをかける。
ひどく高ぶった感情が、
心からあふれて
透明な雫になって
こぼれた。
「もう…呼ばないで…。」
苦しくて、たまらない。
「やっと、楽になったのに…
そんな風に、呼ばないで。
…勘違いさせるようなこと、
するのはやめて…。」
俯き、うなだれた
うなじに柔らかな
感触を覚える。
耳に、首にと、
その感触は心地よく
移っていく。
ゆっくりと顔を
あげれば、額にも
キスを受けた。