モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「その程度しか
わかってないなら、
まだこの部屋からは
だせないよ。」

「だ、だって、
他に何が…?」

「今から、たっぷりと
教えてあげるよ。」

「だから、何を!?」

「僕が、どれほど
キミを好きか。」

「!」

「それから、キミが
可愛くて可愛くて
たまらないことも。」

数秒かけて咀嚼した
凍夜の言葉が頭に
届くなり、姫乃の
顔は真っ赤に染まった。



好きとか、可愛いとか。



凍夜に言われて、
こんなに嬉しい
ことはない。

「あ…の…わたし…。」

何か、言わなきゃと
伝える言葉を探して
いるうちに、姫乃の
身体は凍夜の
腕の中に引きずり
込まれた。
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