モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「あぁ、そうだ、
手始めに、今、キミを
殺してしまわないように、
僕がどれほど
自制してるのか、
教えてあげようか。」

さっきまで、真剣な
眼差しで姫乃に
言葉を重ねていたのが
幻だったかのように、
凍夜の瞳に悪戯っぽく
艶めかしい色が浮んだ。

突然の艶っぽい空気に
戸惑う姫乃を凍夜は
ベットに押し倒す。

普段の彼とは、
違う種類の強引な
言動に姫乃は固まった。


この雰囲気には、
覚えがある。


「と、凍夜。あの、
今日はもう…貧血気味だし、
休ませてほしいの…。」

「ここで、僕の話を
聞きながらでも
休めるよ。」

「絶対無理よ!」

おもわず即座に
否定すれば、凍夜は
少しつまらなそうな
顔をした。
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