モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~

後悔―沙羅

「…。…朔夜様…。」

朔夜が出て行ってしまった
玄関の戸を見つめる
沙羅の目から涙がこぼれた。

「…どうしよう…。」


怒らせて、しまった。


ぼろぼろと、
大粒の涙がこぼれる。


…嫌われてしまった…。


いつも、とても
優しくしてくれたのに。


なのに、彼の望みを
沙羅が聞いて
あげなかったから。



漠然とではあったが、
沙羅は朔夜の望みに
気がついていたのに。
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