モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「…もういい…!」

これ以上、この娘の
視線に耐えられない。

「朔夜様…。」

掴もうと伸ばされた
腕をすり抜けて、
ノークスは玄関に向かった。

「二度と、お前の
顔など見たくない。」

すべてを見透かすような、
視線が、痛い。

その視線から逃れるように、
ノークスは足早に
沙羅の家を去って行った。
< 546 / 726 >

この作品をシェア

pagetop