モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「…情事の、痕だよ…。」

「…。」

そう囁かれて、姫乃は
ぼんやりと、お気に入りの
小説を思い出した。

そういえば、情事の際に
身体にキスをして赤い痕が残る
シーンを読んだ覚えがある。



つまるところ、この頬に
残された赤いアザは
キスマーク、というもので。



凍夜の言動からすると、
姫乃の半身の無数のアザも、
凍夜がつけたキスマーク、と
いうことだ。


首筋や腕や肩、胸はもちろん、
お尻や内股にまで…。



そう、認識した瞬間、
姫乃は顔を真っ赤にして
声を張り上げた。

「…っ。っっっ!!
どうしたってやりすぎでしょう!!
あなた一体、なに考えてるの!!?」
< 716 / 726 >

この作品をシェア

pagetop