モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
小瓶の中身は姉の知人の
女性の血液で、手紙の中身は
姉からの謝礼の言葉だ。

今まで、姉の姫乃の血で
食事をしていた朔夜だったが、
姫乃が凍夜の花嫁となり、
凍夜の専用の餌となったため、
これまでのように姫乃の血を
吸うことはできなく
なってしまった。

それを知った姫乃は、
足を怪我して動けずにいる
朔夜のために、古い知り合いに
頼んで、彼の食事の
手はずを整えてくれた。

それを、沙羅が朔夜の
下へ運んでいるのだ。

長いトンネルを引き返すと、
明るい日差しが差し込む
出入り口が見える。

のんびりと出入り口を抜けて、
扉の鍵をかけると、
すっかり聞きなれた声が
沙羅、と呼んた。
< 718 / 726 >

この作品をシェア

pagetop