俺は獣人×私は人間

上を向くと

リコルのお母さんが

ニヤリと

薄気味悪く笑っていた。


「あの…どうしてリコルとあの人は戦ってるんですか…?」


「あぁ、それはね、美鈴ちゃん。それは…」


ギュウッ…!!


「っっっ!!」


「お前がいるからだよ!!!」


ギュッと首をしめられた。

苦しくて声も出なかった。

お母さんは続けた。


「お前のせいでねぇ、リコルの王座は消えたんだよ。しかもお前を好きでいるから殺さないといけないんだよ!!!!!」


ギュゥッッ


さらに強くしめた。


「ぁう……!!」


「可哀想だねぇ、リコルも。こんな奴のために死なないといけないなんて」


リコルが……

死……?!!


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